安っぽい小説のセリフみたいですが、よくよく考えたら誰も他人のことなど理解できるはずはないと思います。
私も腰痛や頭痛で苦しむ人の痛みはわかりません。わかったように話すのは自分が体験した痛みと記憶、長年(?)この仕事をしてきた経験則からの推察ににしかすぎないところです。
だからタイトルのセリフを言われても「いや~そうですよね。」としか言いようがないです。
共感力
だからと言って本当のことをいうだけでは仕事にならないのも事実です。他人の考えを理解するしないで言えば大きなレベルで言えば戦争だったり、身近なものだと夫婦喧嘩に繋がる場面もあるでしょう。
人は自分以外の人間を理解しようと積極的に努力することでトラブルを回避したり仕事が円滑に進むこともあります。子供のうちは好き勝手な行動をしていたけど、成長すると少し考えるようになるのもそのひとつでしょう。
ただ、共感力が高ければいいというわけでもなく、共感による疲れも出てくるのも事実。先日、友人の愚痴電話に3時間ほど付き合って疲れた…という方も来院されました。昔からの付き合いなので今更言えないし、切るのも悪いな…と感じていたのですが、優しすぎるのもまた大変です。
最近ではSNSで多くの人達が不特定多数に対して自分の感情を吐露する機会が増えたことで、「炎上」という形でトラブルがあるとは思いますが、世界中の人とも共感できる可能性が高くなっていることも事実です。
日本人は空気を読むのが好きですが、共感力を高めることはいい人生を歩めるひとつの力になるでしょう。ただ、空気の入れ替えも時には必要だということも心に留めておきたいですね。