今日は食いしばりにも関係する「胸鎖乳突筋」について。
胸鎖乳突筋は首の横に付いていてイーっとすると出てくる筋肉です。
顎関節症の方や・耳鳴り・頭痛・あるいは自律神経失調症などで、そういった症状の方にはほとんどといっていいほど胸鎖乳突筋に緊張が見られます。もちろんその他の首の筋肉も緊張しています。
更には側頭骨という頭蓋骨の横(耳の後ろあたり)にくっ付いているので、左右差が出てしまうとかみ合わせのズレが生じやすいのもうなずけます。
少し面白いんですが、この胸鎖乳突筋は脳神経支配なんですよ。身体の筋肉ってほとんどが背骨から出てくる神経に支配されているんですが、胸鎖乳突筋は脳から直接出ているんですよね。あとは僧帽筋も。
少し難しいんですが、脳神経は12種類あってその中の「副神経」ってところから出ています。
副神経は文字通り”副”の役割なのでTOPがいるんですが、それが迷走神経ってやつです。
迷走神経は主に内臓を支配しています。つまり内臓を支配している神経と胸鎖乳突筋の支配している神経は元をたどれば一緒なんです。
頭痛が出たり、耳鳴りがしたり、原因不明で起きるときにはこの胸鎖乳突筋が関係していることが多いです。大体の人が硬くなっているケースが見られます。
これ以上はマニアックな話になるので、続きはまた今度。