こういうタイトルの本に手を出すと、
「意識高い系かな…」と身構えてしまうことがあります。
しかも筆者はスタンフォード大学で研究・指導されている方。
理論ゴリゴリの内容かと思いきや、
整体の現場で読んでみると意外と実践向きで驚きました。
疲労をテーマにした本は数多くありますが、この本の特徴は「疲れの正体」を
身体の使い方・呼吸・姿勢と結びつけて説明している点。
整体の仕事をしていると、
「呼吸が浅い」「腹圧が抜けている」「姿勢が崩れている」
この3つが揃っている方は本当に多いです。
本書でも、呼吸法をベースに
腹圧を高めることの重要性が繰り返し述べられています。
腹圧が安定すると
・姿勢が崩れにくくなる
・身体の力みが減る
・腰や背中への負担が軽くなる
といった変化が起こりやすく、これは整体の現場感覚ともかなり一致します。
腰痛予防につながるという点も含め、
「なるほど」と頷ける内容が多い印象でした。
睡眠についても触れられていますが、単なる精神論ではなく疲労を抜くための具体的な整え方が書かれているのは好ポイント。
施術後のセルフケア指導にもそのまま使えそうな内容がいくつもあります。
また、座り続けることの危険性を表した
“Sitting kills you.”
という一言は、
デスクワーク中心の方に説明する際のフレーズとしても使いやすいですね。
食事に関しても、
「ごはんの三倍のお肉の牛丼」という極端な例えが出てきますが、
糖質過多・タンパク質不足になりがちな現代人には意外と刺さる表現だと思います。
昔のように「気合で乗り切る」時代ではなく、
今は疲労を溜めない身体の使い方を知ることが大切。
理論だけで終わらず、
整体師・トレーナーでなくても
一般の方が実践できる内容が多い。
施術の考え方を補強する一冊としても、かなり参考になる本だと感じました。