この仕事を始めた際に、常に前かがみで腰痛に悩まされたことがあります。
そのとき特に感じたのが、ハムストリング(太ももの裏側の筋肉)の硬さでした。今も柔らかいわけではないですが、前屈して床に指ぐらいは届くようになりました(笑)。
ハムストリングの柔軟性を取り戻す方法として、まず思いつくのは「前屈のストレッチ」ではないでしょうか。
ところが、この前屈には注意が必要です。
ハムストリングは「仙結節靭帯」を介して脊柱起立筋(背筋)と連携しており、実は腰に直接影響します。
しかも、ハムストリングの方が力が強いため、無理に前屈で伸ばそうとすると背筋側に過剰な張力が伝わり、腰痛を悪化させることがあります。
💡おすすめは「ジャックナイフストレッチ」
最近では、「ジャックナイフストレッチ」という方法が効果的といわれています。
やり方は簡単です。
1️⃣ 立った状態で膝を軽く曲げ、両足首を手でつかみます。
2️⃣ そのまま背中を丸めずに、ゆっくりと膝を伸ばしていくようにします。
このとき、膝を伸ばすために大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)が働き、拮抗筋であるハムストリングには相反抑制という反応が起こります。
これによって、ハムストリングが自然にゆるみ、無理なく柔軟性を高められるのです。
この方法なら腰に負担がかかりにくく、前屈ストレッチよりも安全で効果的です。
腰に違和感がある方は、ぜひ取り入れてみてください。
🏥まとめ
・前屈で無理にハムストリングを伸ばすと、腰を痛める可能性がある
・ジャックナイフストレッチは相反抑制を利用して安全に柔軟性を高める
・腰に負担をかけずにストレッチしたい方におすすめ