「背筋をしゃんとしなさい」
「足を組むと体がゆがむよ」
「片側ばかりにカバンを持たないの!」
お子さんやお孫さんに、こんな声かけをしたことはありませんか?
実はそれ、間違った情報を伝えている可能性があります。
■「体育座りは禁止?」に違和感
先日、とある小学生の女の子を施術していた時のこと。
横で体育座りをして見ていたお母さんに向かって、
「ママ、体育座りはダメなんだよ!先生が言ってたよ!」と注意していました。
調べてみると、今は「体育座り禁止」としている学校も増えているようで、正直かなり驚きました。
20年見てきて分かったこと
私は約20年、姿勢や体のゆがみと向き合ってきましたが、
ほとんどの方が
「姿勢=見た目の良さ」だと思い込んでいます。
ですが実際は逆で、
・一般的に「行儀が悪い」と言われる姿勢ほど、体にはやさしい
・「良い姿勢」とされるものほど、体に負担がかかることもある
というケースは少なくありません。
なぜ“楽な姿勢”をとるのか?
例えば…
- 足を組む
- 片側に重心をかける
- 立て膝をする
これらはすべて、体がバランスを取ろうとする自然な動きです。
足を組むのも、お尻の片側にかかる圧を逃がして重心を整えようとしている行為。
立て膝も同じで、
体が安定する位置を探しているだけなんです。
つまり、見た目が綺麗に座っている方がバランスが悪い状態なわけです。
体育座りも“悪者”ではない
体育座りは骨盤が後ろに倒れる姿勢(後傾)になります。
つまり、
✔ 骨盤が前に傾きやすい子にとっては
→ バランスを取るための自然な姿勢
逆に、
✔ もともと後傾の子が同じ姿勢をすると
→ 腰や背中などがしんどくなる
同じ姿勢でも、「合う・合わない」があるんです。
“正しい姿勢”は一つじゃない
軍隊のように、全員が同じ姿勢をする必要はありません。
その人の体に合った姿勢こそが、
本当の意味での“良い姿勢”です。
見た目を整えるために無理をするより、
・体が楽に感じる
・自然に取ってしまう
そんな姿勢を大切にしてほしいと思います。
体はちゃんと教えてくれている
楽な姿勢をとるとき、体の中では
✔ 副交感神経が働き
✔ 回復モードに入り
✔ バランスを整えようとしています
つまりそれは、
体が自分でメンテナンスしている状態。
それを「ダメ」と止めてしまうのは、少しもったいないですよね。
■まとめ
これまで「行儀が悪い」とされてきた姿勢も、
見方を変えれば
体を守るための大切なサインかもしれません。
一見非常識に見えることでも、
それが本当は正しいこともある。
昔はNGだった「貧乏ゆすり」も、
今では血流を良くする動きとして見直されています。
大切なのは“見た目”ではなく“体の声”。
無理に正そうとする前に、
その姿勢にどんな意味があるのか、
少しだけ考えてみてください。
あなたの身体はいつも良くなろうとしていますから。