エーパシカイロプラクティックの井上です。
今日は冷え性について。
30代になって冷え性に悩んでいます。特に冬場は足だけじゃなくて手も冷たくなり、しもやけや手のあかぎれもでてきます。夏になっても冷えるんですが、これって良くなりますか?
久留米市 30代女性
メールありがとうございます。しかし、冷え性というのは一概に「コレをすればいい」と言ったものはなく、普段の生活習慣や食べ物でも変わってきますので何とも言えないですね。
ただ一つ言えるのは
冷え性って何が原因なの?
私、冷え性なんです、冷え性、冷え性、っていいますけど、原因ってなんでしょうね?
これを突き詰めて原因にいくと腰痛や肩こりと同じように一緒に改善していきますが、現実はなかなか難しいです。
なぜなら、
冷え性は自律神経の問題もある
よく出てくるのが自律神経の問題。
ストレスや疲労が溜まっても出てくる厄介なヤツです。
あんまり度が過ぎると「自律神経失調症」なんて言われますね。
栄養失調じゃないんだから、自律神経が足りないってどういうこと?
というか、何かが足りていないんですよ。
何が足りないのか?
それは自力で体を調整する機能が弱っている!
ということ。要は自分で頑張れていないから冷え性になります。
だから、自分で温まる力を上げていくことが冷え性改善のカギになるんです。
冷え性が改善しない4つの理由
1・末端を温めすぎている
冷え性を改善させるための手段として一番目立つのが何かを巻いたり、貼ったり、履いたりと外から温めることが多いことです。
それは単純に「外部からの保温だけで自らのエネルギー熱を発生させることができない」ということです。つまり、温めることが依存になっている可能性があります。
更に、外部からの保温により大量の汗をかいていることもあります。汗をかくと肌の表面で汗が冷え、それがさらに冷え性を加速させてしまう恐れもあるのです。
2・骨格が歪んでいる
骨盤が歪んでいると骨盤周囲の筋肉や血管が圧迫を受けて、筋肉の過緊張が起こり血流が滞ります。
筋肉が硬くなり関節の可動域が狭くなって熱の発生がしづらくなってしまいます。
3・白砂糖の摂りすぎ
白砂糖が冷えの原因となるのは3つの理由があります。
①血糖値の急上昇と急降下
白砂糖は血糖値を一気にグンっと上昇させます。上がり過ぎた血糖値を下げるために今度はインスリンがドバっと出るわけで、これによって血糖値が下がるんですが、一緒に体温も下がっちゃうんですよね。
また、体が脂肪を燃やす時(脂肪燃焼)に熱を発生させて、体温を保っているのですが、インスリンが多いと脂肪燃焼がうまくできなくなります。
そうすると脂肪が燃やせない=熱が発生しない=体温が下がる、ということに繋がります。
②ビタミンB不足
白砂糖が身体によくないとされているのは、糖以外のビタミンやミネラルは全部取り除かれてしまっているからです。
つまり炭水化物の塊です。
炭水化物は身体の中に入ると糖質となりエネルギーとして使われるようになります。でも、そのときにビタミンBやカルシウムが必要となってきます。
なのに!白砂糖には糖以外何にも入っていないです。でもエネルギーにしたいので身体の中にあるビタミンBやカルシウムを使っていきます。
するとビタミンBが足りなくなって血液がドロドロになってしまい血流が悪くなり、体内に熱がうまく届かなくなり冷えに繋がります。
③自律神経が乱れる
白砂糖を摂取しすぎてビタミンBが少なくなる、ということから「自律神経の乱れ」に繋がります。
心臓を動かしたり、汗をかいたりすることなど、無意識のうちに自動で働く神経を自律神経と言います。この自律神経には、「交感神経」と「副交感神経」という神経があり、それぞれ血管の働きに大きく影響しています。
交感神経 → 血管がひきしまって縮まる
副交感神経 → 血管がゆるむ
このような働きをバランスよくすることによって、体内の血流を保ち、体温をキープすることができます。ですから自律神経が乱れてしまうと血流が悪くなってしまい冷え性の原因になります。
また、白砂糖は冷え性だけでなく、肥満や肌トラブルにも影響しています。
4・たんぱく質不足
炭水化物は熱を生み出さない!
コンビニエンスストアで買ったおにぎりとサラダとデザートでおしまい、という人も少なくない。これでは筋肉を作る、熱を生み出すためのたんぱく質が不足してしまう。
また、筋肉量が少ない人ほど疲れやすくなり、疲れやすくなると胃腸の働きが悪くなってしまう傾向があります。すると体を温めるような食べ物、肉などのタンパク質が取りにくくなるという、悪循環に入ってしまいます。
肉を食べると太るというのは大きな勘違い。たんぱく質が少なければ筋肉が落ち、筋肉が落ちれば熱を生み出す能力が減り、疲れやすく運動量も減りますから太りやすく、冷えやすくなります
冷え性を解決するために必要なこと
冷え性改善のおすすめはお腹の血流を良くしてあげること。
座りっぱなしだったり、同じ姿勢でじっとしていたりすると血流が悪くなって内臓が冷えます。
体の優先順位は内臓です。極論を言えば手足が切れても人間生きていけます。でも、内臓が1個ない。これは大変です。
だから内臓の血流を良くすること、お腹の血流を良くすることです。
歩いて、走って、自転車にでも乗ることです
ちゃんと歩いています?走ったりしますか?自転車乗りますか?
太ももの筋肉を使って全身の血流を良くしていくとお腹の冷えは改善に向かいます。
血液を回してください
血液を回すことを意識するところから冷え性改善は始まりますので、自分で自分を動かすことから始めましょう。
カイロ、お風呂、腹巻なんかは一時的なものでしかありません。
もともと人間は恒温動物です。
日光で温まって動き出す爬虫類と違って体温を一定に保っています。
とは言っても、やみくもにただ身体を動かしてもすぐやめちゃう人も多いですから、1点だけ動かして欲しい筋肉があります。それは”ふくらはぎ”です。
つま先立ちでふくらはぎを動かしましょう。
まとめ
冷え性は色々な要因で冷えているので、コレだけやればいい!というものはない。
普段の生活習慣や運動習慣が大切。
骨格の歪みが問題のこともあったりなかったり。
姿勢が良くなることで改善することもある。
おまけ
以前、市役所で冷え性講座をしたときの写真です。
でかでかと貼ってくれて少し恥ずかしいです(笑)
最初は緊張しました。
冷え性を改善するための体操をみんなでやりました。
参加して頂いた皆様ありがとうございました。
その他冷え性に関して書いてある記事です↓
https://a-pacific-chiro.com/hiesho-3
https://a-pacific-chiro.com/hiesho-2