来院時に歩き方を聞かれることは多いです。その際、
- 歩幅が極端に狭い
- つま先が上がらない
- 足裏全体をペタペタとつける
- 上半身を左右に揺らしながら歩く
このような特徴がある人は、「ペンギン歩き」になっているかもしれません。ペンギン歩きは見た目の問題だけではありません。
つまずいて転倒するリスクを高めるだけでなく、足腰への負担や筋力低下、さらには姿勢の乱れからO脚や下半身太りにつながる可能性があります。
今回は、ペンギン歩きによる影響と改善方法についてご紹介します。
ペンギン歩きが体に与える影響
足裏のアーチが崩れやすくなる
本来、足裏には衝撃を吸収するためのアーチ構造があります。しかし、ペタペタと足裏全体で歩くクセが続くと、このアーチが崩れやすくなります。
その結果、
- 偏平足
- 外反母趾
- 足の疲れやすさ
などの原因になることがあります。※土踏まずの部分です。
膝や股関節に負担がかかる
足首や足裏がうまく使えないと、その負担を膝や股関節が代償するようになります。
その結果、関節や靭帯にねじれが生じ、
- 膝痛
- 股関節痛
- 腰痛
などを引き起こしやすくなります。
筋力低下を招く
ペンギン歩きでは、歩行時に本来使うべきお尻や股関節周りの筋肉が十分に働きません。筋肉を使わない状態が続くと、
- お尻の筋力低下
- バランス能力の低下
- 歩行機能の低下
につながり、さらに歩き方が悪くなるという悪循環に陥ってしまいます。特に「お尻が下がってきている…」「太ももばかり太くなっている…」と感じる方は要注意です。
ペンギン歩きになる原因
ペンギン歩きには、さまざまな原因が考えられます。
① 加齢や運動不足による筋力低下
特にお尻や太ももの筋力が低下すると、しっかり足を前後に大きく開けなくなってきて歩幅がせまくなってきます。
② 痛みをかばう歩き方
- 腰痛
- 股関節痛
- 膝痛
- 足首の痛み
などがあると、無意識に負担の少ない歩き方を選ぶため、ペンギン歩きになることがあります。
③ 足のトラブル
- 外反母趾
- タコ
- 魚の目
- 巻き爪
などによる痛みを避けようとして、歩き方が変わってしまうケースも少なくありません。
④ 足首の硬さ
足首が硬くなると、つま先を十分に持ち上げられず、すり足のような歩き方になってしまいます。
ペンギン歩きの改善方法
正しい体重移動を意識する
歩くときは、
かかと → 足裏 → 足指
という順番で体重を移動させることを意識しましょう。最後に足指でしっかり地面を蹴ることがポイントです。
少しだけ歩幅を広げる
いきなり大股にする必要はありません。
まずは普段より少しだけ歩幅を広げて歩くことから始めてみましょう。
足首のストレッチを行う
足首の柔軟性が高まると、つま先が上がりやすくなり、スムーズな歩行につながります。
足裏の筋肉を鍛える
床に置いたタオルを足の指で
「つかむ → 離す」
を繰り返すタオルギャザー運動がおすすめです。
足裏の筋肉が鍛えられ、アーチの維持にも役立ちます。
まとめ
歩き方は毎日の積み重ねです。
「年齢のせいだから仕方ない」と思っていても、歩き方を見直すことで改善できるケースは少なくありません。
最近、
- よくつまずく
- 歩幅が狭くなった
- 足が上がりにくい
と感じている方は、一度ご自身の歩き方をチェックしてみてください。正しい歩行を身につけて、いつまでも元気に歩ける身体を目指しましょう。