私がみなさんにストレッチをお伝えする際に「呼吸を止めないようにしましょう」「適度にしゃべれるくらいの強度で」
とお伝えしています。
ストレッチを紹介している本や動画でも、ほとんどの場合このように説明されています。
では、なぜストレッチ中に呼吸を止めてはいけないのでしょうか?
実はこれにはいくつかの理由があります。
① 筋肉が酸欠状態になる
呼吸を止めてしまうと、筋肉に酸素が十分に届かなくなります。
筋肉が酸欠状態になると、筋肉はうまく弛緩(ゆるむ)ことができません。
すると
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筋肉が硬くなる
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ストレッチの効果が落ちる
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無理に伸ばすと筋肉を傷める
といったことが起こりやすくなります。
② 体に余計な力が入る
呼吸を止めると、体は自然と緊張状態になります。
その結果
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筋肉が収縮する
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関節の可動域が狭くなる
という状態になり、本来のストレッチの目的である「柔軟性向上」が得られにくくなります。
③ 疲労物質が溜まりやすくなる
呼吸を止めて酸素が不足すると、筋肉の中で起こる
疲労物質の代謝・分解
がスムーズに行われなくなります。
その結果、疲労物質が筋肉の中に溜まりやすくなり、
ストレッチをしているのに逆に疲れやすい体になってしまうこともあります。
ストレッチ中の理想的な呼吸
ストレッチ中は自然な呼吸を意識することが大切です。
基本は次のリズムです。
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伸ばすときにゆっくり息を吐く
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戻すときに息を吸う
さらに意識できる人は
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鼻から息を吸う
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お腹を膨らませる
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口からゆっくり長く吐く
この呼吸を行うと、体はリラックスしやすくなり、ストレッチの効果も高まりやすくなります。
ストレッチは「ただ伸ばすだけ」ではなく、
呼吸とセットで行うことで効果が大きく変わります。
気持ちに余裕を持って、リラックスしながら行うことも大切です。
せっかくストレッチをするなら、逆効果にならないようにぜひ呼吸にも注目してみてくださいね。