身体が硬いってどういうイメージでしょうか?
一般的には「身体が硬い」といえば股関節なんかの柔軟性のことだと思われるでしょう。
施術者はそれも含めた全体の弾力性であったり身体のしなやかさみたいなものを感じ取ります。
突き詰めれば同じことなんですが、いろんな個所の筋肉を触った時の弾力性を気にします。
身体が硬いと…
一般的にはストレッチなどの柔軟体操をしたときに、動きが悪いので筋肉が硬くなり関節が自由に動かないことで感じられますが大体は関節の動きだけではなく、動きにあまり関与しない筋肉までも硬くなっています。
皆さんが「体が硬い」と認識するのは前者の筋肉の場合であり、しかもダイナミックに動く関節にかかわる筋肉だけで固まっている筋肉のわずかな部分だけしか気づいていないのでしょう。
肩が硬いと肩回りの筋肉ぐらいしかみないってことですね。
もちろん、筋肉が固まると関節の可動域は減少するし安定性も損ないます。肩でいうと四十肩、五十肩に繋がります…。
ただ、ここから先が大切なんですが、筋肉には毛細血管が走行しており、場合によってはそこそこ太い血管が通っているものもあります。
筋肉が固まるとそれらの血管は締め付けられて、血流が悪くなることはあまり知られていません。
同様に筋肉の中で神経が通る場合もあります。神経も同様に絞扼といって締め付けられることによって起きる症状もあり得ます。有名なのが梨状筋症候群いわゆる”坐骨神経痛”ってやつです。
体中のありとあらゆる血管の数パーセントが締め付けられて血液が流れが悪くなると太い血管に集中することが予想されます。
年を取って血圧が上昇するのも、こういうところに原因があるのだと思います。
実際血圧が高くて病院に行くと医師から「歩きなさい」とか「運動しなさい」と言われるらしいじゃないですか?それともいきなり薬ですか?
血管も年齢と共に硬くなるんですよね。血管を内側からストレッチかけて柔らかくしておくことも運動の大切な役割ですね。
筋肉が硬くなると運動器の問題が出るのは理解できますが、それ以外にもいろいろと支障が出るのは間違いなさそうです。