肩を丸く覆っている三角筋。
昔から男性らしさの象徴ともいわれ、たくましい肩は「力強い人」という印象を与えてくれます。
三角筋は前部・中部・後部の3つに分かれていて、それぞれ腕を前・横・後ろへ動かす役割があります。
中でも中部は、腕を真横に持ち上げる動き(外転)で大きな力を発揮します。
ただし、腕をスムーズに上げるためには三角筋だけでは不十分です。
肩の奥にある**棘上筋(きょくじょうきん)**が上腕骨を安定させながら動かしてくれることで、肩はスムーズに動きます。
ところが加齢などで棘上筋の働きが低下すると、上腕骨が上へずれてしまい、肩の中で組織が挟まれるインピンジメントが起こることがあります。これが五十肩の原因の一つになることもあります。
何年も前、父が虚血性発作で左半身に麻痺が残り、リハビリを受けていたことがありました。
その時、理学療法士の先生から「三角筋の中部は年齢平均の○%、前部は○%の筋力です」と、とても細かいデータを見せながら説明を受けたことがあります。
筋肉ごとの働きをここまで細かく評価してリハビリを進めていることに、とても驚いたのを覚えています。
中世の甲冑では肩の部分が大きく作られていたり、バブル時代には肩パッド入りのスーツが流行したりと、時代は変わっても「広い肩」は憧れの一つでした。
見た目だけでなく、腕を動かすためにも欠かせない三角筋。
肩の痛みを予防するためにも、三角筋だけでなく肩の奥の筋肉までしっかり働かせることが大切ですね。