腰痛の方によく見られるパターンとして、前屈がしづらい・床に手が届かないというケースがあります。
私自身も腰痛だった頃、足を投げ出して座り、前屈しようとしても90度くらいが限界でした。
当時は「腰が悪いから曲がらない」と思っていましたが、実はそれだけではありませんでした。
実はつながっている“後ろ側のライン”
身体の後面は、筋膜や組織のつながりで見ると、
足裏 → ふくらはぎ → ハムストリング → 骨盤周囲 → 脊柱起立筋(背中〜腰)
というように連動しています。
つまり、太ももの裏(ハムストリング)が硬いだけでも、腰まで引っ張られて緊張しやすいのです。
施術でも下から整えることが多い理由
ふくらはぎ → 太もも裏 → 骨盤 → 腰
というように、下から順番に整えていくことが多いです。
なぜなら、腰だけ揉んでも、原因が脚側にあるとすぐ戻ってしまうことがあるからです。
膝を曲げると前屈しやすい理由
前屈するとき、膝を曲げると急に楽になる人がいます。
これは、膝を曲げることでハムストリングの張力がゆるみ、後ろ側の連鎖が弱まるためです。
「腰が硬い」と思っていたら、実は脚の影響だった…というのは珍しくありません。
ただし、柔らかければ良いわけでもない
股関節や骨盤まわりは、柔らかすぎても不安定になります。
体操選手やフィギュア選手のように柔軟性が高い方でも、安定性不足で腰痛になることがあります。
逆に、サッカーや陸上選手はある程度の安定感が必要なので、多少硬めでもパフォーマンスに合っている場合があります。
大事なのは“ちょうどいい柔軟性”
柔らかさだけでなく、
- 動けること
- 支えられること
- 左右差が少ないこと
- 日常生活で困らないこと
このバランスが重要です。前屈のレベルでいうと、自分の足首が握れるぐらい…欲を言えば指先が地面に触れるぐらいで十分です。
腰痛で前屈しづらい方へ
「腰が悪い」と決めつけず、脚の硬さ・骨盤の動き・全体の連動を見ると改善のヒントが見つかることがあります。
前屈しづらさが続く方は、腰だけでなく脚側から整えてみるのもおすすめです。