こんにちは。
「足腰の力を使え!」スポーツや日常生活の中で、こんな言葉を聞いたことはありませんか?
でも実は、“腰”の力そのものはそれほど強くないんです。ある本によると、腰だけで反らすようにして持ち上げられる重さは、せいぜい20kg程度といわれています。
これは背筋全体の力ではなく、いわゆる「腰」と呼ばれるあたりの話。
つまり、腰の筋肉はもともと大きな力を出すための場所ではないということなんです。
本当に力を生み出しているのは「足」と「お尻」
腰痛があっても意外と重いものを持ち上げられることがありますよね。それは、股関節と膝関節の曲げ伸ばしがしっかりできていれば、腰を動かさなくても大きな力を出せるからです。
スポーツでも日常動作でも本当に大事なのはこの「股関節」と「膝」の動き。ところが人はどうしても、腰だけを曲げる“ラクな動き”に頼ってしまいがちです。
例えば、スポーツ選手が姿勢を低くしようとするとき、本来は股関節をしっかり曲げて下半身で支えるのが理想。
でも腰だけを曲げてしまうと、見た目も不格好ですし、力が出にくい上に腰に大きな負担がかかります。
「腰痛の原因」は、股関節の硬さにあることも
強い足の筋肉やお尻の筋肉を使わず、弱い腰にばかり頼ると…少しずつ疲労がたまり、やがて腰痛のリスクが高まります。
実際、腰痛の方の多くは股関節が硬いという共通点があります。柔軟性が足りないことで、無意識のうちに「上(腰)」に頼ってしまうのです。
よく、膝を曲げてしゃがんで…とか言われますよね。腰が痛いと自然と上半身だけ曲げるのは難しくなります。
腰痛改善のカギは「股関節の柔軟性」
整体やカイロプラクティックで腰を整えても、股関節が硬いままだと同じような腰の使い方を繰り返してしまいます。
本当に腰痛を根本から改善したいなら、「腰」ではなく「股関節と足の筋肉」をしっかり使える体にすることが大切です。
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股関節のストレッチを日課にする
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お尻や太ももをしっかり使ったスクワットを覚える
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腰を曲げるクセを減らし、股関節で“しゃがむ”感覚を身につける
これだけでも、腰への負担は大きく変わります。
まとめ
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腰の筋肉だけでは強い力は出せない
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股関節と膝関節の使い方がとても大事
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股関節の硬さは腰痛の原因にもなる
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柔軟性を高め、足とお尻の筋肉を活かすことが改善のカギ
「腰痛だから腰を治す」だけでは、根本的な解決にならないこともあります。
”足腰”の本当の主役は「足とお尻」です。
腰に優しい体の使い方を、今日から少しずつ意識してみてください。