気温や湿度が高くなる夏は体調をくずしやすい季節です。食事や生活習慣を工夫することで、「夏バテ」を防いで、暑さに負けないからだづくりを目指しましょう。
夏バテの原因と対策【基本編】
夏バテの主な不調「からだがだるい」「食欲がない」「眠れない」
夏バテとは医学的用語ではありませんが、高温多湿の日本独自の夏の暑さによる体調不良の総称です。主な自覚症状としては、「疲れがとれない」「食欲がなくなる」「よく眠れない」などがあります。
高温多湿の中で体温を一定に保とうとして、自律神経が頑張りすぎて乱れを引き起こすことが原因と言われています。室内がエアコンで冷えているのに対し、屋外が暑いのでその温度差でも自立神経の乱れを引き起こしやすいといわれています。
夏バテ対策4つのポイント
不足しがちな水分をしっかり補給すること
ぐっすり眠ってカラダを休めること
軽い運動をして発汗能力を上げること
栄養バランスの良い食事をとること
夏の水分補給は「早く・こまめに」
暑くなって大量に汗をかくと水分と塩分が失われてしまいます。失った水分と塩分を早めに補わないと、発汗が止まり、体温が異常に高くなる熱中症に陥ります。水分の摂取量が少なく、喉の渇きを感じるまでに時間がかかる高齢者や、体温の調整機能が未熟な子どもには、特に注意が必要です。
眠りの質を上げる工夫を
疲れをとるためにはぐっすり眠ることも大切です。寝室内は約28度、湿度50%~60%が快適と言われています。エアコンも扇風機も活用しましょう。一晩中つけっぱなしはよくないですけどね。
軽く汗ばむ運動もおすすめです
ヒトは発汗で温度調節をしているため、汗をかく能力を高めることも「夏バテ」の予防につながります。軽く汗ばむウォーキングや軽いジョギングなどを15〜20分ほど行うと、汗腺が開いて汗をかきやすくなります。汗をたくさんかいたときは、水分補給をしっかりと行いましょう。
夏バテの原因と対策【食事編】
熱い日が続き食欲が落ちてくると、あっさりとした冷麺やそうめん、アイスや清涼飲料水ばかりに手が伸びるという方も多いのではないでしょうか。これらの食品の主成分は糖質。夏場はどうしても糖質摂取が多くなりがちなので、糖質をエネルギーに変えるビタミンB1の必要量が増えてしまいます。
糖質をとってもビタミンB1が足りないせいで「疲れやすい」「太りやすい」体になっちゃいます。
ビタミンB1を含むおすすめ食材
豚肉やレバー、うなぎ、かつお、まぐろ、大豆製品に多く含まれるビタミンB群。ビタミンB群は、エネルギー代謝や疲労回復に効果的です。また、にんにくやねぎなどのアリシンを含む食材と一緒に食べるとビタミンB1の吸収が良くなります。
まとめ
日々の工夫で乗り切れるものばかりなので、できることから始めましょう!