こんにちは。
エーパシ・カイロプラクティックの井上です。
『お酢を飲むと体が柔らかくなる』と聞いたことありませんか?誰しもが一度は聞いたことがある都市伝説ですね。これについてお答えします。
結論から言うと「お酢を飲んでも体は柔らかくなりません」
腸内環境にはいいかもしれませんが、関節や筋肉を柔らかくすることはありません。では、なぜ『お酢を飲むと体が柔らかくなる』ということが一般的に知られるようになったのでしょうか?
二つの理由があるみたいです。
①南蛮漬けでお酢を使って骨を柔らかくするから
魚の南蛮漬けでお酢につけて骨を柔らかくすると、骨ごと魚を食べることができますよね。お酢にはたんぱく質やカルシウムを変性させて柔らかくする作用があります。肉にお酢をかけて柔らかくしてから調理するレシピっていっぱいありますよね。
それが体も柔らかくする、という都市伝説になったということです。
②サーカスの団員がお酢を大量購入していたから
その昔、日本ではサーカス団が巡業で全国を回っていました。サーカスを見に行ったことがある人はご存じだと思いますが、サーカス団は一つの箇所に1か月~2か月ほどテントを立てて留まっています。
開催期間中にその地方の人が観に行くというスタイルでした。
昔は今みたいに移動式の冷蔵庫があったりしませんでした。サーカスの団員さんの食事では保存食のものが多く、酢を使っていたそうです。それを目撃した地元の住民達が「サーカスの人達はいつもあんなにお酢を使った料理を食べているから体が柔らかいんだ」と噂話が都市伝説になったみたいです。
まとめ
お酢を飲んでも体が柔らかくなるわけではありませんが、お酢を飲むこと自体は体にとってよい効果があります。お酢に含まれるクエン酸は、血行改善や疲労回復にとても効果があります。疲労物質である乳酸を分解して筋肉の凝りや緊張を取り除いてくれる働きがあるので、柔軟でしなやかな体づくりという意味では全くのうそとはいえないのかもしれませんね。
体を柔らかくするには、地道にストレッチや柔軟体操を続けることが一番です。お酢を取って疲労によって凝り固まった筋肉を柔軟にして、さらに、ストレッチをすれば、よりエクササイズの効果が高まります。体の中と外の両面からアプローチするといいのですね!