先日、福岡県久留米市から新潟県苗場まで車で移動しました。もちろん運転は交代しながらですが…。ただ2人で交代したので片道で7~8時間は運転していました。
当院には長時間の車の運転で腰や背中が痛いと訴える方も多く来院されますが、その気持ちが少しわかった気がします。今日は『長時間の運転で腰や背中が痛くなってしまうものを改善するセルフケア』を書いていきます。
セルフケアは身体の前側を伸ばすのが一番いい
車の運転や座位の姿勢は身体が立っている状態より、丸くなっています。
どんなにいい姿勢で座っていても、お腹の部分は丸くなっています。このお腹の部分が丸くなってしまう=腰椎の反りが無くなってしまう姿勢が腰痛や背中痛に繋がります。
正しい人間の背骨のラインは?
痛みは筋肉のコリから由来するものです。筋肉で支えようとすると、どうしてもすぐに姿勢は崩れます。姿勢の悪い人が急に胸を張っていい姿勢をしようと頑張っても1分も持たないですよね?
ですから、背骨の「生理的湾曲」が綺麗に保ち骨格で支えることが大切です。
車の運転時の姿勢は腰の反りが失われます。普段から腰の反りが無い人は座ったときに更に負担がかかるので痛くなりやすいです。車に乗っていない時が勝負です。
腰を反らせるセルフケアは?
一番簡単なものは”マッケンジー体操”です。うつ伏せに寝て肘を支えて腰を反らせる体操です。
この画像では5分キープとありますが、最初は無理せず1分ぐらいから始めてみましょう。慣れてきたら徐々に時間を伸ばしましょう。
慣れてきたらステップ2です。
床を手のひらで押して更に腰を反らせる角度を大きくします。
前側をしっかり伸ばす癖をつける、腰を反らせる動きがとても大切です。遠出しているときはうつ伏せに寝っ転がるのは難しいので壁などを使って腰や背中を反らせましょう。
長時間の運転や座位で腰が痛くなるのはこの筋肉
腰が痛いときや背中が痛いときは体を反らせませんか?
これは腰の前側の筋肉を無意識にストレッチしています。腰痛の原因は腰の前側に多く存在しています。ですから、「腰が痛い」とうつ伏せになって腰を揉んだりしてもあまり効果がないことが多いのです。
腰を反らせると痛い場合は?
ただ、腰を反らせる体操をすると「腰が痛くて反らせない!」という方もいらっしゃると思います。
その場合は股関節が硬いケースが多いので、足を大きく開きながら腰を反らせてみてください。腰を反らせると痛い腰痛の場合は、股関節の内側の筋肉が硬いことが多いです。
開脚することで多少ストレッチが効くので、先程よりも反らせることが出来ると思います。
まとめ:長時間の車の運転での腰痛を改善するには?
- 体の前側を伸ばす体操(普段から実行する)
- こまめに休憩する
- 股関節の開脚ストレッチ
- 体の歪みを整える
以上のことが大切になってきます。セルフケアしてもあまり変わらない!という方は骨格自体を矯正して動きやすい姿勢を作った方が早く解決します。
時間が無い方、一刻も早く改善したい方、腰の痛みが我慢できない方は直接ご連絡くださいね。