井上です。
今日はプライベートネタにお付き合いください。
先日、朝から息子の野球の送り迎えで小郡市まで車を出す予定だったので、早起きして準備をして駐車場についてドアを開けようとしたら、電子キーが反応しません。
普段は”ピピッ”という軽快な電子音と共にドアのロックが解除されるのですが、何度ボタンを押しても沈黙したままです。
あれ?電子キーの電池切れ?接触不良?と思いながらも、こんなときのために電子キーにはアナログなカギが収納されているんですよね。
鍵穴にカギを差し込んで無事に開錠。運転席に乗り込み、さぁ出発だ!と、セルを回そうとしましたが、エンジンをかけようにも動きません。カギを差し込んでもウンともスンとも言いません。さっきからの沈黙はガチ感が出てきます。
集合時間まであと5分、車さえ動けば1~2分で到着する距離ではありますが、ここは事前連絡をしておいた方がいいでしょう。エンジンがかかっても、車が動かない可能性がありますからね。すかさずその場で”野球部保護者代表”の方に電話をかけました。
携帯電話って便利ですよね。すぐに連絡できますもんね。
「……………………」
でも、これは織り込みずみです。代表は出席人数や道具、その他確認事項が多数あるので出発前は動き回っていて忙しいんですよね。鬼電するかも考えましたが、一刻も早くJAFにも連絡しなければなりません。
※JAF…「JAPAN AUTOMOBILE FEDERATION」の略で「一般社団法人 日本自動車連盟」です。ロードサービスの会社です。井上は過去にも車トラブルがあったので入会しています。
携帯電話って便利ですよね。外出先でトラブルあっても電話番号も調べることもできますもんね。とりあえず妻に電話を掛けながらJAFの電話番号を調べます。
「………………」
僕が家を出る瞬間までスマホいじってなかった?9時からzoomで打ち合わせの予定だから確実に家にいるよね?
鬼電です。スマホって便利ですよね。タップ1つで電話もスタンプも送れます。
「………………」
おかしいな、代表の方にも電話してみるか…
「………………」
うーん、じゃあ保護者の〇〇さんも送り迎えだったから連絡してみよう
「………………」
「………………」
「………………」
「………………」
「………………」
ここまで電話が繋がらないと自分の電話が壊れているんじゃないかって疑いました。117の時報にかけてみる。
携帯って便利ですよね。その場ですぐに確認ができます。
「午前7時35分…」
繋がっています。僕の電話は発信できている。でも連絡を取りたい人と繋がらない。困りましたが焦ってもしょうがない。そのうち連絡がくるでしょう。この時点で送り迎えは半ばあきらめてJAFに連絡をいれました。
「プルル…ガチャ、お電話ありがとうございます。JAFです」
はやいッッ!!
秒で繋がりました!早すぎます!この時点でJAF”さん”と敬意を込めて今後は接しようと心に決めました。
「かくがく、しかじか…」
「お客様、お急ぎのところ申し訳ございませんが、到着まで15分ほどお時間をいただきますが宜しいでしょうか?」
ええ!そんなに早く来てくれるんですか?待ちます!ありがとうございます。
待っている間に保護者代表と連絡がとれ、他の保護者の車に乗せていけそうなので大丈夫、という流れになり少し安心できました。
そして15分と言いながら10分で現場に来てくれたJAFさん。さすがです。かっこよすぎませんか。感激で僕の声のトーンは少しあがります。作業員の方が現場に到着次第、車の状態を確認しながら作業に入ります。
「うーん、バッテリーがあがっていますね」
はて?先週運転したのも昼間だったからライトもつけていなかったけど…。と、バッテリーがあがった原因を考えます。バッテリーが寿命か?いや、半年前に車検したときは何も言われてないし…。他には…
「ブロロロロロン!」
あっという間にエンジンがかかりました。さすがJAFさんです。
エンジンがかかったと同時に助手席側のフロントガラス付近が”ピカッ”と光りました。
「あ、この室内灯がつけっぱなしだったんじゃないですかね」
え?そんなところ触った覚えが…
あ!
水曜日に妻が車使っていたな…しかも夜。ということを思い出しました。やつか…?
10分もかからないうちに作業を終えて颯爽と帰っていくJAFさん。作業してくれたお兄さんも優しくて色んな質問に答えてくれて、もうJAFさんに足を向けて寝ないことを固く決心しました。
JAFさんに心酔していましたが、野球の会場にも向かわなければなりません。幸い30分ほど走行すればバッテリーが充電できますよ、とアドバイスを頂いたので小郡だとちょうどいい感じです。代表も心配してくれていましたし、帰りは子供たちを車に乗せないといけないので現場に向かいます。すると、
「プルルルルルルル…」
スマホって便利ですよね。電話帳に登録していたら誰からかかってきたのがすぐわかります。
画面には僕の妻の名前がしっかりとした明朝体で自己主張しています。妻が会心の出来だという笑顔の写真(加工済)も僕のスマホ画面のど真ん中に表示されています。心なしかいつもより着信のバイブも強めのような気がします。強く握っていたせいでしょうか…。
最近の車はバッテリーがあがる、なんてことは少ないらしいです。ちゃんと電気が消えるものが多いみたいです。僕はあまり車に詳しくないのでバッテリーの概念がよくわかりませんが、無事に直ってよかったです。
その後、小郡まで問題なく走りチームと合流もできました。帰りには名前はよく聞くけどあまり行ったことがない観光名所で有名な水上ショッピングモール”小郡イオン”にも初めて寄れました。どこから水が入ってくるか、どうしたら水を排出できるかを子供たちと話すことができていい時間を過ごせました。ありがとうJAFさん。水没したらお世話になります。
日曜日はこんなことが朝から起きて大変だったんですが、次の日JAFさんから「あの後は車大丈夫だった?なんかあったらまた連絡してよ」という男前すぎるメールが届き感動していました。
まさに神様、仏様、JAF様です。これからはJAF様と呼んで先祖にも功績を伝えようと思います。もし生まれ変わったら、なりたいランキング1位にJAF様を推薦したいです。
そして本題はここからなんですけど、前置きの話が長くなってしまったので続きはまた今度…。
次回「あまり電話に出んわ。その2。警察から電話がかかってきてびびった話」の予定です。