今日のテーマは五感とリアクションについて。
真面目な話でもないのですが、初めてエーパシ・カイロプラクティックに来院した方からよく聞くことがあります。
ということ。知名度もない(頑張ります)、中がどうなっているか見えにくい、行列もなければ自転車がいっぱい停まっているわけでもない、にぎやかな感じもしないので外から見るとどうやっても流行っているようには感じません。
結局、人の感覚ってそんなもんなので目には見えていても興味のないことは”見ていないこと”として捉えられています。
かと言って、脳をフル回転させていろんなものを覚えようとしたらめちゃくちゃ疲れますし、実際に感覚器官が少し過敏で困っている方もいらっしゃいます。
かく言う私も例外ではなく、9年以上も同じ場所で身体に携わる仕事をしていると、来院される方の顔や声はもちろんですが、筋肉や関節の硬さ、歩き方、痛みを訴える箇所の方がよく覚えています。
という感じです。
ただ、一度だけの来院とかだとかなり特徴的でないと覚えていないもんなんですよ。半年前ぐらいならギリギリか…?ぐらいの感覚です。
リアクションはどうするべきか?
先日、息子の野球部での同学年のお父さん達と懇親会がありまして、夜10時ごろ(二軒目)カウンターだけの餃子屋さんに入りました。
こちらは6人でL字の長い方に並んで座ってハイボール飲んでいたと思います。
L字の短い方には男女のカップルが座っていたんですが、お店に入って5分ぐらいすると女性が
と、僕の方を見て言うわけですよ。ぱっと見の印象ですが、派手目で歳は20代~30代に見えました。そんな知り合いはいないしな…と思っていましたが、相手はコチラを分かっているのに、コチラは相手が分からない…って気まずい瞬間ですよね。少し酔いも冷めて脳がフル回転し出します。
お姉さんはフランクに話しかけてきますが、こちらもタメ口でいいのか?敬語が安パイでしょうが、万が一後輩とかだった場合は忘れていたのが確定します。となると、ここは時間を稼ぐのがベターですね。
このリアクションを入れることで数秒稼ぐことができます。さらに、”びっくりした”はコチラの感想なのでタメ口でも大丈夫!そして椅子から立ち上がりオーバーリアクションをすることで更に時間を稼ぎます。
タイムアップです。この2~3秒で思い出せれば良かったのですが、失礼ながら全然分からない。申し訳ない。ここは自分の力では思い出せません。そんなときは攻めに転じることが大事です。攻守の切り替えはいつ何時でも素早く!これが勝利の方程式です。
ここで具体的なワードが出てくるんですよね。そこから逆算すれば造作もないことです。
いや、こっちは時期を聞いているんですけど!会話になっていないですよ、お姉さん!
ちょ待てよ…。
普段制服でしか会ったことない人とプライベートであった時に気づかれないって、結構なあるあるなんですよね。制服のイメージが強いので。ですから街で挨拶するときって僕から声をかけることとの方が多いです。(時々僕より先に声をかけてくださる方もいます。感謝。)
エーパシという名前が先に出てくるってことは恐らく来院したことがある人です。(これもあるあるですが、名前より店名の方で呼ばれる)ただ、ビールと焼酎のお湯割りでいい気分の僕は一切顔が思い出せない状態です。これはマズイわけで…、一刻も早く思い出さなければなりません。
再び時期を聞き直します。ここで名前を聞くのはご法度です。来院した時期から予想するという高度な誘導尋問です。もちろん即敬語に切り替えですね。
ちょっと待って…4年前って1000日以上前ですよ。1000日って聞くと聖闘士星矢のアテナエクスクラメーションをも超えてきますね。しかも1度だけとなるとなかなか覚えているのも難しいです。
しかし、逆に考えると、このお姉さんは4年前に1度だけ行った整体院の院長の顔と店の名前を覚えてるんですよ。そんなことあります?その場に行ったら「あ~、ここ昔行ったことある」ぐらいは出てくるかもしれませんが、居酒屋で名前までは出てこないですよね。そして1度だけの利用で終わる人って大抵の場合以下の例に当てはまることが多いです。
- 一度で効果を感じなかった
- 初回の割引が目当てだった
- 雰囲気や施術が合わなかった
- 知り合いの紹介だから行ってみた
- 通うのはお金がかかるから
- 行くほどでもない(身体が耐えられる)から行かない
- 生理的に合わない
他にもあるかもしれませんが、こんな感じでしょうか。ポジティブ要素って少ない方だと思います。人と人なので合う合わないもあると思いますし、お金を使う優先順位は人それぞれですから致し方ない部分もありますね。もちろんこちら側の自助努力も足りない部分もあるので改善する点もあると思います。
このお姉さんも「首が痛くて1回行ったけど…」と仰っていました。(精進します)
[st-kaiwa1]もう一度チャンスを…4年前より腕上げました…笑。でも、1回しかお会いしてないのによく覚えていましたね?ここまで来たらぶっちゃけるしかないですよね。何か理由があったらこちらも納得しやすいですし、改善点につながるかもしれません。
酔っぱらってお店の壁にゴンゴン体をぶつけたり、連れの男性をバシバシ殴ったりしていまいたが、この女性はきっといい子に違いありません。
いや、別に自分で自分のことをイケメンだなんて思っていないですよ、でも唯一の自分の顔ですから嫌いになるのもなって感じじゃないですか?薄目で見ると大泉洋さんに似ているような顔つきですし、遠目で見ると金子貴俊さんに似ているタイプではあります。この二人はよく言われます。
ただ…、どちらもイケメン枠ではないんですよ…多分…(お二人のファンの方いたらすいません…。)
ですから、イケメンですよね?という声かけには慣れていないので、
ぐらいしか返せず、会話は終わり、お姉さんは本物のイケメンと夜の街に消えていきました。
いや、果たしてリアクションは正解だったのか?もっと言い返しがあったのではないか?それか営業トークで言っただけのか?などなど思うところはありますが、いい気分だったのは憶えています(男は単純です)
こんなとき、どうリアクションすればいいのか分からないまま時が過ぎています。もし…次に言われたときになんて返せばいいのか?どなたか知恵を貸してください。