野球好きでもそうでない方も、大谷翔平のニュースは目にすることが多いと思います。
プロスポーツでは選手がよく叫んでいるシーンが切り抜かれています。大谷翔平もよく叫んでいますね。
ピンチを切り抜けた時、ホームランを打ったあとに叫んでいますが、意外と打つ瞬間や投げる瞬間に声を出している選手も多いです。テニスなんかはわりかし多いかも。
叫ぶと何がいいのか?
筋肉には出力制限が限られていて自らの意志では最大出力に達することができません。自分の意志で発揮できる最大出力を「随意最大収縮」と言います。
エンジンがオーバーヒートしないように脳がブレーキをかけているそうです。
いざという時に力を発揮する「火事場の馬鹿力」というのがありますが、おそらく一種の興奮状態になると脳のリミッターが解除されるんでしょうね。
でも、力を発揮できるなら普段からもっと発揮したいということで、スポーツ科学ではリミッターを外す研究が行われています。それが「大きな声を出すこと」で「シャウト効果」と言われています。
手っ取り早く経験するなら”腕立て伏せ”で限界まで続けることですね。最後の方になってくると腕がプルプルしてきて声が出ちゃいませんか?ソレです。
大声を出したときに筋力がアップする研究のグラフです。
面白いのは後半になって疲れたときでも声を出すと出力がさほど変わらないというところでしょうか。
もちろん声を出せばいいというものではありませんが、スポーツの場面で選手が声を出しているのは知らず知らずに出力を上げようとしている人体の不思議を見たような気がします。