先日、出勤したら院の前に嘔吐物があり掃除していたんですが、バケツに水を入れて運んで流す、を繰り返していました。
そのときに気づいたのですが、水がいっぱい入ったバケツを運ぶ際に
無意識にお腹にグッと力が入っているんです。
「なるほどな」と思いました。
これは単なるクセではなく、
身体が自然にやっている“腰を守る動き”です。
腹筋に力を入れる理由
腹筋に力を入れることで、体の中では「腹圧」が高まります。
この腹圧がポイントで、
簡単にいうと――
👉 腰だけで支えていた重さを
👉 お腹(腹腔)にも分散してくれる
という仕組みです。
水が入ったバケツを運ぶと、
そのままだと腰椎に大きな負担がかかります。
しかし、腹圧を高めることで
腰への負担を約30%軽減できるとも言われています。
タイヤの空気圧と同じ
イメージしやすいのが「タイヤ」です。
- 空気がしっかり入ったタイヤ → 安定して重さを分散
- 空気が抜けたタイヤ → ぐにゃっとして不安定
これと同じことが、身体でも起きています。
👉 腹圧が高い=安定
👉 腹圧が低い=不安定
つまり、腹圧が弱い状態だと
腰に負担が集中しやすくなるわけです。

骨盤ベルトも同じ理屈
腰痛のときに骨盤ベルトやコルセットを使う人が多いですが、
これも原理は同じです。
ベルトで腹部を締めることで外から腹圧を補助している状態です。
だから装着すると楽になるんですね。
「腹筋=シットアップ」ではない
昔はよく
「腹筋と背筋が弱いから腰痛になる」
と言われていました。

ただここでいう腹筋は、いわゆる腹直筋(いわゆるシックスパック)だけではありません。
むしろ重要なのは
- 腹横筋(インナーマッスル)
- 腹斜筋
といった体の奥の筋肉です。ここを勘違いしてしまうと
👉 シットアップを頑張る
👉 逆に腰を痛める
というケースも実際にあります。
体幹トレーニングの本質
最近よく言われる「体幹トレーニング」。
これも結局は――
👉 腹圧をコントロールする力を高めること
に繋がっています。
まとめ
・重い物を持つとき無意識に腹筋に力が入る
・それは腹圧を高めて腰を守るため
・腹圧が高いほど腰の負担は軽減される
・鍛えるべきは“見える腹筋”ではなく“支える腹筋”