3月に入って少し暖かくなりましかね?今日は先日の胸鎖乳突筋の話でもしようかと思いましたが、「手がしびれるんです…」メールを頂いたのでそちらのネタを書いていこうと思います。
手のしびれについては色々な原因があります。血行不良もありますし、首の骨、肩口、手首、脳から糖尿病まであるので、一概にコレ!と決めるには症状だけでは判断つきませんので、まずは病院で検査することがおすすめです。
今日はカイロプラクティックらしく背骨由来のしびれについてお話しましょう。
背骨のしくみ
背骨は頸椎(首の骨)7個、胸椎(胸の骨)12個、腰椎(腰の骨)5個で33個~35個(時に骨が多い人少ない人がいます)で構成されています。背骨はゆるいS字のカーブを描いており、骨と骨の間には椎間板という軟骨のようなもので出来たクッションがあるので、立つ座る、腰を曲げる反らすことができます。
脊髄とは
首や腰が痛んだりしびれが出るのは背骨の中を通っている脊髄(せきずい)が関係しています。脊髄は脳から伸びている太い神経で手足を動かしたり、痛みやしびれなどを脳に伝える重要な回路です。
基本的に脊髄は、いったん傷ついたり切れたりすると修復・再生は難しいと言われています。
痛み・しびれの原因
脊髄を守っている背骨にダメージが加わって壊れ始めると、痛みがあらわれてきます。さらにダメージが脊髄や神経に及ぶと広がるような痛みやしびれ、場合によっては麻痺といった症状がでることがあります。
特に過度の負担で神経が痛みやすいのは首や腰です。神経のどの部分が痛んでいるかで症状が異なります。
ただ、しびれは背骨や筋肉だけでなく脳の病気や糖尿病、内科の病気が原因となっている場合もあります。順番的には「痛み➡しびれ➡麻痺」となることが多いので症状が出たら”異常”を知らせるアラームだと考えましょう。
カイロプラクティック院で多いのは「胸郭出口症候群」です。また詳しくお話します。
どんな人に起こりやすいか?
首や腰の痛みやしびれといった症状は、病気や怪我、関節の老化と炎症によるものがあります。
慢性的に痛みやしびれが続く場合、生活のなかで過度に首や腰に負担をかけている人が多くみられます。よくある例ですが、スマホの見過ぎや座位でのパソコン業務など同じ姿勢を長時間続ける➡その後、関節を動かしたりしない➡どんどん首や腰の動きが悪くなる➡痛み➡しびれ➡麻痺➡…と悪化していくことが多いです。
痛くなりそうだな、という体からのアラームに早めに気づくことができればいいですが、中には日頃の仕事や家庭のことで忙殺され体のことは後回しにしてしまう人も少なくありません。
異常が出たら病院への受診をおすすめしています。何事も早期発見、早期対処が一番です。