久留米市のエーパシ・カイロプラクティック院長の井上です。
最近、トレーニングのやりすぎで症状が出ている方が来院することが増えました。スポーツなどは競技能力向上や体のメンテナンスで来院される人もいますが、スポーツはしないけど引き締まった体を目指す男性が増えたように感じます。
それ自体は悪くはないです。やはり加齢と共に筋肉は衰えてきますから抗っていくことは必要なことだと思います。
ただ、むやみにトレーニングを行うと問題が生じます。トレーニングは疲れますからね。疲労が続く状態でトレーニングを行い”肩が痛いな…””腰が痛いな…”という痛みを引きずったままトレーニングすると怪我に繋がります。
特に昭和生まれの我々世代では必死で人より努力を重ねた者が最後に勝つという価値観が根強くあります。なんというかスポ根ってやつですね。
近代のスポーツでテーパリングという概念があることも知りません。「テーパリング」は直訳すると「先細り」となるのですがスポーツの世界では「調整」という意味で使われます。
すなわち試合などで最も優れたパフォーマンスをするために疲労なども考慮し一番いい状態に仕上げるような計画的な調整を意味します。むやみやたらと100%に力を出すのとは違います。
いかにしてベストコンディションをキープするのか?ということを大事にしていかなければなりません。あのイチロー選手も往年はトレーニング時間よりも体をケアする方に時間を割いていたそうです。悲しいことに加齢と共に怪我をすると治りも悪くなってきていますし、怪我したらトレーニングもできませんからね。
よく、痛いところを使わないようにすればトレーニングできますか?という質問も頂きますが、肩が痛いから肩を使わなきゃいいでしょ、と考えているとなかなか治らないこともあります。この場合は肩に痛みの原因がないケースですね。
ジムに通われている方でも専門家やトレーナーに相談するといいかもしれませんね。