今日はちょっとマニアックな関節「仙腸関節」というところにスポットを当ててみます。
僕がこの仕事をしようと思って専門学校に通っていたころから「仙腸関節は動くのか?or動かないのか?」という論争がありました。詳しい事情は割愛しまうが、今は『あんまりうごかないけどちょっと動く』に落ち着いています笑。
人間は二足歩行ですが、四足歩行で考えれば前足に当たる”腕”は肩甲骨と関節しています。その肩甲骨は背骨と関節していません。同じ理屈で後ろ足に当たる”脚”は腸骨と関節しています。そうなると腸骨と仙骨(背骨)が不動である、というのはピンとこない話になります。
二足歩行になることで、推進力を失った代わりに安定性を求められているので可動性を失ったんじゃないかと思います。もしペットを飼われている方がいたら触ってみてください。(嫌がるかもしれませんが…)
骨盤周りの靭帯
この図を見れば分かるように、骨盤周辺は様々な靭帯で強力に守られています。
解剖は難しいんで置いとくとして、腰痛がらみで仙骨に痛みを訴える人もいます。
ダイレクトに仙腸関節に痛みを感じる場合、なかなか識別が難しいことが多いのですが、この辺の靭帯も関係しているんだと思います。
ただ、靭帯ってそもそもが硬いので靭帯を覆っている筋肉たちが硬くなっているだろうと考えています。
そのひとつが多裂筋という筋肉。
背中の筋肉(脊柱起立筋)のさらに奥にある筋肉です。ここが硬くなっているんじゃなかろうか?ってことになります。
ちなみにこの多裂筋が弱くなると「お尻は広がり下がります」。
図を見ると分かるように一枚の大きい筋肉ではなく小さな筋肉の集合体です。