五十肩は、肩関節の周りにある組織が年齢とともに変化し、特に大きなケガなどがなくても肩に痛みや動かしにくさが出てくる状態をいいます。
簡単にいえば、
「年齢とともに起こる謎の肩の痛み」
みたいなものです(笑)
ただ、実際に五十肩の方を施術していると、原因として考えられるものは本当にたくさんあります。肩のインナーマッスル(ローテーターカフ)の問題だったり、広背筋や上腕二頭筋の硬さだったり。関節の位置関係や靭帯の状態が影響していることもあります。
そんな中で、気になっているのが
「肩甲骨の動き」です。
肩甲骨は背中側にあるので、自分ではあまり意識しませんよね。でも考えてみると、現代の生活って肩甲骨を動かす機会がかなり少ないと思いませんか?
- パソコン作業ではキーボードを打つだけ
- スマホも指先ばかり使います
日常生活の中で肩甲骨から大きく腕を動かすことって、意外と少ないんです。
動かない箇所は少しずつ硬くなります。私は毎日たくさんの方の肩甲骨を触っていますが、年齢を重ねるにつれて肩甲骨周りの動きが悪くなっている方が増えているように感じます。
五十肩になると、
「腕が上がらない」
という症状がよく出ます。
実は腕を高く上げるときには肩関節だけでなく、肩甲骨も一緒に動いています。腕を真横から上げていって約120度から肩甲骨が動いてきます。

ところが肩甲骨の動きが悪くなると、その分を肩関節だけで頑張って補わなければなりません。
本来は二人三脚で動くはずなのに、一人だけが無理をしている状態です。
それが何年も続けば、筋肉が疲れたり、関節に負担がかかったり、靭帯が引っ張られたり、どこかでトラブルが起きても不思議ではありません。
最近は施術の中でも肩甲骨の動きをしっかり誘導しながら肩を動かしていくと、もちろん、長年かけて作られた状態ですから、一度で全て解決するわけではありません。
それでも、
普段から肩甲骨をしっかり動かしておくことは、五十肩予防の大切なポイントになるかもしれません。
肩が痛くなってから慌てるのではなく、今のうちから肩甲骨を動かす習慣をつけておきましょう。将来の肩の健康への投資になるかもしれませんよ。
