だいたい腰痛の人って股関節が硬いことがほとんどです。
特に股関節の硬さは致命的でして…前屈して自身の足首にも触れないほどだと腰痛リスクは高くなります。

と言われる方がほとんどですが、なんでも若いうちは何とかなるもんです。
股関節が硬いと腰痛になりやすい理由については長くなるので割愛させていただきますw
「股関節が柔らかい=腰痛なし」ではない!?
「股関節が柔らかければ腰痛にはならない」——そう思っている方も多いかもしれません。
でも、実はその考え、必ずしも正しくはありません。
私が実際に施術してきたケースでも、ヨガのインストラクターや体操選手、フィギュアスケーター、バレエダンサーなど、股関節の柔軟性においては申し分ない方々でも腰痛に悩んでいる例は少なくありません。
最近分かってきたのは、「柔らかすぎること」による問題です。
股関節の可動域が大きすぎると、骨盤の動きも大きくなりすぎてしまい、その衝撃が腰椎まで伝わりやすくなる。特にアスリートの場合、このような傾向が見られるのです。
そのため競技によっては、あえて股関節にある程度の「硬さ」を残し、関節に過度な負担がかからないように調整する考え方も出てきています。
また、実際に身体に触れて感じることもあります。
一般の方の場合、ハムストリングス(太ももの裏側の筋肉)が全体的に硬く、前屈ができないのが典型的ですが、アスリートの場合は全体的に柔らかい。でも一部にしこりのような硬いポイントがあることが多いのです。
「柔らかいけど、どこかが硬い」
そんな感覚がぴったりなケースもあります。おそらくその“部分的な硬さ”が全体のバランスを崩し、結果として腰に負担をかけているのではないかと感じています。
柔軟性があるからといって油断せず、自分の身体のバランスを整えることの大切さを忘れないようにしたいですね。