「毎日1万歩歩いているから私は大丈夫!」
そう思っている方、多いのではないでしょうか?
実は最近、“歩けば歩くほど健康になる”という考え方は見直されつつあります。
ある旅館の77歳の女将さんは、朝5時から夜9時過ぎまで動きっぱなし。
毎日1万歩どころか、大きく超えていました。
それでも転倒をきっかけに骨粗鬆症と診断されたそうです。
「え?そんなに歩いていたのに…?」と思いますよね。
歩数よりも大事なのは “歩き方(強度)” でした
女将さんは、和服で過ごし、すり足・小股で静かに歩いていたため、運動強度がとても低かったんです。
歩数が多くても、体にしっかり刺激が入らない歩き方では、筋肉や骨は強くなりにくいんですね。
さらに、館内で過ごすことが多く、日光不足だったことも骨が弱くなった原因のひとつでした。
「1日8000歩+中強度20分」が理想と言われています
中之条研究という有名な調査では、
1日8000歩のうち“少し息が上がる中強度の運動を20分”
が健康維持に良いとされています。
…とはいえ、正直 20分で8000歩ってどんな歩き方!? って感じですよね(笑)
そこで私のおすすめは、
1日20分くらい
少し大股で、背すじを伸ばして軽快に
股関節がしっかり動いている感覚を意識しながら
モデルさんが颯爽と歩くようなイメージです。ゼーゼー息が切れる必要はありません。
高齢の方ほど「ちょうどいい運動」が大切
「たくさん歩けば歩くほど良い」
「運動はきついほど効果がある」
…という考え方はもう古いかもしれません。
逆に、頑張りすぎる運動は、体にとって負担が大きくなることも。
だからこそ、
“緩すぎず、きつすぎず”の中くらい
これがポイントです。
コツコツ、マイペースで。
毎日やらなくてもOK。
休みながら、ゆるやかに、年単位で続けていくことが1番の近道です。
運動は「やらないとダメ」ではなく、
“未来の自分のためのちょっとした投資” くらいでいいんです。
無理なく続けられるペースで、今日からまた一緒に取り組んでいきましょうね。

