エビは長寿を喜ぶ縁起のいい食べ物と言われていますが、
エビのように丸くなる=腰が曲がるほど長生きする、というのがいわれだそうです。
しかし、長生きはありがたいですが、腰が曲がるのはありがたいことではありません。願わくばいつまでもシャキッと姿勢よくキビキビ歩きたいものです。
腰が曲がるのは加齢による骨の変形だ、骨密度が低くなってきたからだ、とサプリを服用されている方もいらっしゃるようですが、骨密度は高くなっても腰の曲がりは抑えられません。じゃあ、何が原因か?
腰を曲げるのは「大腰筋」
腰を曲げているのは「大腰筋」という腰の筋肉です。
結構大きい筋肉なんですが、腰の骨から伸びてきて骨盤の内側を通って足の骨までくっ付いています。
もともと太ももを上げたり、上半身を前に曲げたりする筋肉なんですが、縮むことによって腰がどんどん曲がってくるということです。
新しいゴムは伸縮性もありますが、古くなったゴムは伸縮性が失われてきますよね。そんな感じで伸縮性を失った大腰筋上半身を前に引っ張ってしまいます。
身体が硬い人なら分かると思いますが、少しストレッチをしたからと言って身体が柔らかくなるわけではありません。すぐに元に戻ってしまいます。ただ、継続することで伸縮性を取り戻し身体も柔らかくなっていきます。
疲れた時に猫背になってしまうのも、大腰筋が疲れているせいです。「腰はまだ曲がってないよ」という方も疲れたときに猫背になっているということは…腰曲がり予備軍になっているかもしれません。
腰が曲がったままだと腰椎に負担はかかりますし、少しストレッチをすると痛みが走るのでやらなくなる…その繰り返しで大腰筋は伸びることを忘れて腰が曲がったままになってしまうのです…。
ということで、そうならないように大腰筋を鍛えておきたいんですが、方法は簡単で「大股で歩く」です。すぐに実践できちゃうでしょ?
猫背になりやすいな~という方は歩くときに10㎝でいいのでいつもより歩幅を広げて歩くことから始めましょう。