4月は色々なスタートを切りやすい時期ですね。
今日の話とは関係ありませんが、ダイエットをスタートするなら4月がいいですね。ゴールデンウィークを過ぎると遅すぎますね。
今日の本題ですが、「初心忘れるべからず」というお話。
そもそも、「初心忘れるべからず」はいつ生まれたかご存じでしょうか?
これは室町時代に世阿弥(ぜあみ)が風姿花伝という書物にのせた言葉です。意味は皆さんご存知の通り「始めたころの気持ちをいつまでも忘れない」という意味で伝わっています。
ただ、もっと深い意味があって、新人の初心、中堅の初心、ベテランの初心といったようにそれぞれのキャリアに初心があるよ、的なことを書いています。
ちなみに世阿弥は学者でなく能楽の人です。現代風に言えばアーティストですね。
初心の初
この初心の「初」は”衣へん”に”刀”と書いており、着物を作るには丹精込めて反物にハサミをいれて切り裂くことからスタートするということらしいです。
つまり、「初心」は今まで積み上げてきたものを一度切り刻む覚悟を示しています。
人間いろいろな経験や知識を積み重ねてくると、それ相応のプライドが芽生え、プライドゆえにそれを壊すことができずに、さらなる成長を阻害して次のステップを目指すことが難しいということのようです。
なかなか人間も長いこと生きていると強情になってしまいがちですが、誕生日を迎えて名実ともにオヤジになってきたのでオヤジなりに柔軟に生きていきたいと思った言葉でした。