以前、知人からこんな相談を受けました。
「腰が痛いんだけど、冷やした方がいい?それとも温めた方がいい?」
その方はもともと慢性的な腰痛持ちで、しばらく落ち着いていたものの、何かをきっかけに痛みが出てきたようでした。
私は、その状況であれば温めた方がいいとアドバイスしました。
ところが後日、その方は整骨院で「腰痛は絶対に冷やさないといけません」
と言われ、湿布をもらって貼っているとのこと。もちろん、ご本人が納得して受ける治療が一番ですので、その場は何も言いませんでした。
「冷やす派」と「温める派」
腰痛に限らず、痛みが出たときに
「冷やすべき」
「温めるべき」
という話は昔からあります。
私自身も以前、「痛みは何があっても冷やすべきだ」と強く主張される方と議論になったことがあります。
ですが、一般的な考え方としてはケースバイケースです。
よく言われるのは、
急性期は冷やす
慢性期は温める
という考え方です。さらに近年では、急性期であっても強い炎症がある場合を除けば、温めた方が回復が早いという報告も出てきています。
腰痛ガイドラインではどう書かれている?
日本整形外科学会・日本腰痛学会が作成した腰痛診療ガイドラインでは、
急性腰痛では、温熱療法によって治療開始4日後の痛みが有意に改善したとされています。
また、発症から3か月以内の急性・亜急性腰痛では、
温熱療法と運動療法を組み合わせることで有意な改善が認められた
という内容も紹介されています。一方で、慢性腰痛については、
温熱療法だけで効果があるという質の高いエビデンスはない
寒冷療法(冷やすこと)についても有効性を示す高いエビデンスはない
とされています。
昔の常識が変わってきている
2012年頃の腰痛ガイドライン以降、
「腰痛はとにかく冷やす」
という考え方は少しずつ見直されてきています。
現在の研究をまとめると、
冷やしても腰痛の改善効果はあまり期待できない
急性腰痛では温めることが役立つ場合がある
ただし慢性腰痛は、温めるだけでは改善しない
というのが現時点での考え方と言えそうです。
温めるだけでは腰痛は治らない
もちろん、慢性腰痛は温めるだけで治るほど単純ではありません。
姿勢や体の使い方、筋肉や関節の動き、自律神経、運動不足など、さまざまな要因が関係しています。
だからこそ、
「冷やすか、温めるか」
だけにこだわるのではなく、なぜ腰痛が起きているのかを考えることが大切です。
昔からの常識も、研究が進めば変わっていきます。

こんなケースもありますね。裏技的な判別方法を教えますね。
腰痛は叩いてみよう!
腰痛の痛みをみるときに判断に悩むことがあります。
そんなときは、叩いてみよう!
痛いところを叩いた後の反応をみて冷やすか温めるかを判断しましょう
冷やす場合
腰痛のあるところを叩いた後、
響く
ズキズキする
この場合は迷わず冷やしてください
温める場合
腰痛があるところを叩いても何ともない。痛みもない、むしろ少し楽になるかも…
で、あれば温めたほうがいいです。
結構簡単な判別法でした。
あれ?この腰痛…と思ったらやってみてください。
そろそろ普通の生活ができるようになりませんか?
やりたいことをやる理想の生活!というわけではないですが、
普通のことを普通にストレスなく行うことがあなたの幸せだし、あなたの幸せだと思います。
