腰痛とひとことで言っても、
「どんな動きをすると痛むのか」
という “動作のタイプ” によって原因が少しずつ違ってきます。
大きく分けると、
①曲げたときに痛む「屈曲型」
②反らしたときに痛む「伸展型」
この2つです。
■ 曲げると痛い「屈曲型腰痛」
前屈したときに腰が痛むタイプです。

このタイプに多いのは、
ハムストリング・大殿筋・多裂筋・腹横筋といった
“体を支える筋肉” が硬くなったり弱くなっているケース。
特に身体が硬く、前屈がしにくい方は要注意。
ハムストリングが硬くなると骨盤が後ろに引っ張られ、脊柱起立筋など腰の筋肉に負担がかかりやすくなります。
放っておくと屈曲型腰痛になりやすい状態です。
日頃からストレッチで柔軟性を取り戻すことが大切です。
■ 反らすと痛い「伸展型腰痛」
背中をグッと反らしたときに痛むタイプです。

こちらは腸腰筋や大腿筋膜張筋、大腿四頭筋など
“体の前側の筋肉が硬い方” に多い傾向があります。
予防としては、
腸腰筋や大腿四頭筋のストレッチがとても有効です。
■ 実際は「両方痛い」ケースが多い
分類上は2つに分けられますが、
実際の来院では 屈曲型+伸展型の両方を訴える方がかなり多い です。
はっきりどちらかに当てはまる方のほうが少ないかもしれません。
ただ、ひとつだけ確かなのは――
身体が硬い人は腰痛になりやすい、ということ。
だからこそ、毎日の小さなストレッチが
腰痛予防にはとても大切です。前屈だと指先が床に届くぐらい、反らす動きだと後ろに立っている人の顔が見えるぐらいでいいです。
もし「自分はどのタイプなんだろう?」と気になったら、
一度チェックさせていただきますので、お気軽にご相談くださいね。
