猫背って印象悪いですよね。逆に姿勢がいいと見た目もいいし印象も全く違います。
姿勢が良いと美しく見えるのでいつでも姿勢が良いことが理想です。ただ、わかっちゃいるけど難しいです。
子供の頃の癖ってなかなか抜けないです。三つ子の魂百までとも言いますし、姿勢だって同じことです。
というケースが多いので、子どものうちから姿勢を改善したい親御さんも多くご質問を頂きます。
子供のころから猫背を治し、正しい姿勢を身に付けましょう
子供の猫背チェック方法
姿勢は大きく分けて3タイプあります。
- 正常
- 猫背
- 反り腰
壁に背中をつけてチェックしましょう。
正常でしたら踵、お尻、背中、後頭部が壁について腰に手のひらが入るくらいです。
左の写真では猫背だと頭が付かなかったりします。
反り腰は腰の部分に握りこぶしが入ったら反りすぎのサインです。
どうして子供が猫背になるのか?その原因とは?
正常な背骨は横からみるとS字のカーブを描いていますが、猫背や反り腰はS字が崩れています。
もともとS字だったものがどうして崩れてしまうんでしょうか?
座り方・座り癖
日本の生活は床に座ることが多いので、どうしても座り姿勢が崩れがちです。あぐら、横座り、アヒル座り姿勢のまま勉強やゲームを長時間してしまうので骨盤が歪み、姿勢が悪くなってしまいやすいです。
また、椅子に浅く座り背もたれに寄りかかる姿勢では骨盤が後傾しやすく猫背を助長してしまう恐れがあります。
筋力の低下
最近は勉強やゲーム、習い事で子どもが身体を使う機会が減っており、必要な筋力が不足していることが多いです。姿勢維持には腹筋、背筋を使うのですが、猫背だと腹筋も背筋も使わないのでどんどん弱っていきます。
筋力の低下と比例して猫背も進行していくので悪循環に陥りやすいです。
柔らかすぎるベッド
ベッドが柔らかいと腰、背中が沈んでしまうため寝返りがうちにくいです。寝返りが打てない=同一姿勢が長くなる、筋肉が硬くなりやすいため姿勢が崩れる原因になります。
横向きに寝てしまう
横向きだとどうしても背中が丸くなってしまい猫背になりやすいです。また、肩を内側に巻き込むので”巻き肩”になり肩甲骨が背中から離れてしまい、首や肩が疲れやすくなります。
背が高いのが恥ずかしい
女性に多いケースですが、小学生でも身長が大きい子は恥ずかしく感じてしまい意図して背中を丸めてしまう子もいます。
背が高いことをコンプレックスに感じてしまいやすい年頃なので少しでも背を低く見せたいみたいです。
子供の猫背の治し方
原因を理解して、これから改善方法をお伝えしていきますね。
子供と親が意識する
まずは意識からです。いい姿勢を意識していちいち姿勢を直すことから始めます。親御さんもチェックしてあまりに酷いときは注意してあげましょう。
常にいい姿勢は難しいですが、猫背といい姿勢の違いを子供自身に認識させなければ改善していきません。最初は意識するところからです。歯磨きだって最初は磨くことを意識しますけど、今は無意識に磨いていませんか?それと同じような感覚です。
運動をする
運動不足から筋力が使えず猫背になる子供が多いです。良質なタンパク質も必要ですが、筋肉は使っていかなければ鍛えられません。ガッチリ筋トレをする必要はありませんが、適度に体を動かすことは大切です。
机や椅子を変える
机の高さや椅子の高さが違うと姿勢が崩れやすいです。小学生になると途端に椅子に座っている時間が長くなります。慣れるまでは座り方が崩れたりすることもあるので、高さなどを注意してあげましょう。
学校の椅子や机はなかなか変更がききませんが、タオルや足置きなどを置くことで対応はできるでしょう。
矯正グッズを使う
猫背矯正ベルトなど、ガッチリホールドするものはあまりおすすめできません。なぜならホールド能力は高いですが、その分自由がききません、その結果、身体が固くなったり、別の個所に痛みが出たりするケースもあるので注意が必要です。
おすすめは座って骨盤を立てる椅子がいいでしょう。
こんなやつです。https://item.rakuten.co.jp/mtgec-beauty/9498501001/?scid=af_pc_etc&sc2id=af_113_0_10001868
椅子そのものが猫背対策の椅子もありますが、持ち運びできるタイプで比較的子供の体の自由度が高いものがおすすめです。
顎を乗せたり、手で握ったりするもの、猫背矯正グッズは様々ありますが、基本は骨盤が立つか立たないかで決まってくることが多いのであまり効果はないでしょう。
整体院・整骨院にいく
猫背矯正は保険適用ではありませんので完全自費になります。とは言え、どこに行ったらいいか分からない人も多いと思います。そんなときはホームページや電話で問い合わせてください。
猫背矯正は背中や骨盤だけが問題ではありませんので、全身のバランスをみてくれるところがおすすめです。上半身は下半身のバランスをとって猫背になっているので、背中や首だけ矯正して「ハイ完了!」というのはその場しのぎにしかなりません。
分からない場合は直接聞いてみるといいですよ。
子供が猫背になると悪影響?
いろんな改善方法があるんですけど、どれも結構面倒です。ただ、放置していても姿勢はよくなりません。放っておくと猫背が子供に与える悪影響をお伝えします。
集中力の低下で学力が低下する
猫背だと集中力が低下します。これは猫背だと肺が押しつぶされて酸素が吸えなくなってきます。窒息するわけではないのですが、呼吸が浅くなっていくことで脳に酸素が送れなくなります。
体内に取り入れる酸素の量が少ないと、脳が酸欠状態になります。脳が酸欠状態になると集中力が低下し、勉強していても身にはいらなくなります。それによって学力の低下にも繋がります。
肥満になる
小児肥満って多くなっているみたいですね。食事の問題もありますが、猫背だと腹筋が弱くなりエネルギーの消費が悪くなります。
猫背だと背中に脂肪が付きやすくなりますね。
代謝が悪くなる
腹筋が弱くなり内臓が下がり、代謝が落ちてしまいます。その結果、内臓の動きが悪くなり肌荒れや体臭の問題の素になることもあります。
首・肩こり・腰痛になりやすい
子供が猫背になることで最も多いデメリットです。大人でも一緒ですが、猫背になると肩甲骨が開き、背中が丸くなります。それによって頭が前に出ます。いわゆるストレートネック状態になります。
筋肉に負担がかかり、血行も悪くなり、肩こり、首こりの原因になるのです。緊張性型頭痛になったりする子供もいます。
姿勢が悪くて腰痛にもなりやすいです。ランドセルが重い!なんて意見もありますが、姿勢の悪さと筋力不足のせいです。子供の場合、骨格や筋肉が発展途上ですので、骨で支えるということが大切になってきます。
身長が伸びにくい
大人はもう身長が伸びませんが、子供にとっては大問題です。身長を伸ばすには栄養と筋力、正しい姿勢が大切です。猫背のまま放置していると姿勢が悪くなり身長が伸びにくいです。
成長期をすぎると身長は伸びません。大人になってから直しても身長はそのままです。猫背が原因で低身長に悩んでいるのであれば今すぐ猫背矯正をしたほうがいいでしょう。
見た目が悪い
最近の子どもは大人びているからね~、では済ませられないのが姿勢です。猫背の最大のデメリットとも言えます。猫背で何が悪いの?肩も痛くない、背も大きい、特に太ってもいない…でも見た目は悪いです。
「ちゃんとしなさい」と大人は注意はできますが、正しい姿勢の取り方は教えられていますか?背筋を無理やり伸ばそうと教えていたら逆効果ですよ。
まとめ
子どもの頃から猫背だとデメリットはたくさんあります。子供のうちはデメリットを感じにくことが多いので、そこは親御さんとの協力で姿勢を改善していきましょう。