10月に入るとプロ野球界でも引退の話がチラホラ出てきます。
するとこんなニュースが…。
ロッテは1日、9月30日の楽天戦で引退試合を行った美馬学が都内の病院で『右肘屈筋共同腱断裂』と診断されたと発表した。今後は手術を行い、完治を目指す方針。
美馬は球団を通じて「昨日の3球目で肘の感覚がなくなりました。文字通り、本当に最後の最後までやり切って、投げられなくなるまで投げたと思います。あらためて15年間ありがとうございました」とコメント。
Youtubeのその投球が上がっていたので見ましたが、3球目に断裂があったようです。そのあとはまともに投げれなかった状態ですが、相手バッターの浅村は最後の暴投にも顔を背けずフルスイングして三振。男気を見せられました。
そしてニュースの「右肘屈筋共同腱断裂」ですが、なんとなくこの筋肉だろうな…というのは分かるんですが、ちゃんと調べてみました。
肘屈筋共同腱から起こる筋肉と働き
1. 円回内筋(えんかいないきん)
主な働き:前腕を「回内」する(手のひらを下に向ける)
補助的な働き:肘関節の屈曲
2. 橈側手根屈筋(とうそく しゅこんくっきん)
主な働き:手関節(手首)を屈曲(曲げる)
補助的な働き:手首を橈屈(親指側に倒す動き)
3. 長掌筋(ちょうしょうきん)
主な働き:手関節の屈曲
特徴:手のひらの腱膜(手掌腱膜)を緊張させる → 握力補助
※個人差があり、片側または両側で欠如している人もいます(約10%程度)
4. 尺側手根屈筋(しゃくそく しゅこんくっきん)
主な働き:手関節の屈曲
補助的な働き:手首を尺屈(小指側に倒す動き)
5. 浅指屈筋(せんし くっきん)
主な働き:第2〜第5指(人差し指〜小指)の第2関節(PIP関節)を屈曲
補助的な働き:手関節や中手指節関節(MCP関節)の屈曲
これだけの筋肉が断裂したらボールどころかスマホですら操作できなさそうですね。この業界に入りたてのころはこのようなニュースを見て勉強することも多かったのを思い出しました。