「あなたの腰痛は、扁平足が原因です」
そう言われると、「なるほど、だから腰が痛いのか!」と納得してしまうかもしれません。
でも、身体はそんなに単純なものではありません。
こんにちは。久留米市の整体、エーパシ・カイロプラクティックの井上です。
今回は、腰痛と足の関係についてお話しします。
足の形だけでは、腰痛の原因は分からない
2013年に、1,930名のデータを調べた研究が発表されました。
この研究では、立った状態で測った足の形と腰痛には、明確な関連が認められませんでした。一方で、歩いているときの足の機能と腰痛には、女性で関連が確認されています。
ここで大切なのは、足の動きが腰痛の原因だと証明されたわけではない、ということです。
つまり、「扁平足だから腰が痛い」と簡単に決めつけることはできません。足の状態が関係している人もいれば、別の要因が関係している人もいるでしょう。
身体の状態は、人それぞれ違いますからね。
足を見るのは、犯人捜しではありません
では、なぜ整体では足や靴を見ることがあるのでしょうか?
それは、腰痛の原因を足だけに決めるためではありません。例えば、こんなところを確認します。
普段、どのように立っているのか
歩くとき、体重はどのように移動しているのか
靴の中で足が動きすぎていないか
股関節や骨盤はスムーズに動いているか
左右で動き方に違いがないか
こうした情報を集めながら、腰の悩みと関係している可能性があるものを、一つずつ整理していきます。
腰が痛いからといって、必ずしも腰だけに注目すればよいわけではありません。反対に、足を見ただけで「原因は足ですね!」と決めつけるのも違います。
大切なのは、最初から答えを決めつけず、身体全体を見て考えること。
僕はそう考えています。
実は、靴にも日常のクセが表れます
皆さんは、自分の靴をじっくり観察したことがありますか?
靴底の減り方、履き口の広がり、中敷きの擦れ方。
毎日何気なく履いている靴にも、その人の使い方が表れていることがあります。
もちろん、靴底が外側から減っているからといって、身体に異常があるとは限りません。
靴の形や素材、歩き方など、さまざまな要因が関係するからです。
それでも、靴を確認することで、普段は気づきにくい身体の使い方や左右差を考えるヒントになることがあります。
僕が見たいのは、痛みが出ている場所だけではありません。
仕事をしているとき、買い物をしているとき、旅行や趣味を楽しんでいるとき。その人が日常生活の中で、どのように身体を使っているのか。
そうした部分にも目を向けたいと思っています。
身体を一つの原因だけで考えない
腰痛の原因が、必ず足元にあるとは限りません。
だからといって、足が関係していないとも言い切れません。そこが難しいところですが…笑
身体はいろいろな部分が関わり合いながら動いています。
分かりやすい答えが見つかると、安心することもありますよね。
でも、分かりやすい答えが、必ずしも正しいとは限りません。
エーパシでは、痛みのある場所だけでなく、姿勢や身体の動きなども確認しながら、一人ひとりの状態に合わせて考えていきます。
「腰が痛いから腰だけ」ではなく、身体全体を見てみる。
そんな視点も大切にしたいですね。
ところで、皆さんの靴底はどんな減り方をしていますか?
たまには自分の靴を裏返して、いつもと違う角度から身体の使い方を考えてみるのも面白いかもしれません。
