腰痛の方へのリスニングでは、
「どういう動きをすると痛みますか?」
ということを必ず聞くようにしています。
腰を曲げたときに痛いのか、反らしたときに痛いのか、ひねったときなのか、しゃがんだときなのか、座ったときなのか、などなど。
こうした情報から、どの筋肉に負担がかかっているのかをある程度絞り込むことができます。
先日来られた方は、
「腰を曲げると痛い」
とのことでした。
そのため、まずは屈曲型の腰痛があると考えました。
屈曲型の場合は、脊柱起立筋や多裂筋、そして脊柱起立筋ともつながりのあるハムストリングスなどをチェックしていきます。
実際に触ってみると、見立てはある程度合っていました。
ただ、それだけではありません。
腰方形筋や大腰筋などもかなり硬くなっていて、どちらかというと屈曲型ではあるものの、伸展型の要素もかなり強い状態でした。
実際の現場では、
「あなたは屈曲型です」
「あなたは伸展型です」
と、きれいにどちらか一方に分けられるケースはそれほど多くありません。
むしろ、
「腰に関係する筋肉が全体的にバランスを崩している」
という前提で見たほうが、うまくいくことが多いように感じます。
人の体は、それぞれの筋肉が単独で働いているわけではありません。筋肉同士がつながり、助け合いながら体を動かしています。
だから腰を曲げると痛いからといって、腰を曲げることに関係する筋肉だけを見ればいいとは限らないんですね。
僕の感覚では、腰痛のタイプも「10対0」というより、
「6対4」
くらいの割合になっていることが多いように思います。

屈曲型の要素が強いけれど、伸展型の要素もある。
腰だけではなく、股関節やお尻、太ももなどにも問題がある。そんなふうに、いくつかの要素が重なって腰痛につながっているケースは少なくありません。そんなことを考えながら足から触りだすと、「いや、痛いの腰なんだけどね…」という目で見られることもよくあります笑。
腰痛だけではなく、他の箇所でも痛みが出る動きだけを見るのではなく、「なぜその動きで痛みが出るのか?」
を考えながら体全体をチェックすることが大切だと思っています。