今日は『腹筋と背筋と腰痛』のお話。
腰が痛いのは腹筋が弱いから…背筋が弱いから…と思っていたり言われたりしていませんか?
「もっと鍛えなさい」と言われて一生懸命腹筋運動していたら、より痛みが増した状態で来院されました。
いつの時代の話をしているのか?その整骨院さんの名前は言えないですが…。
腰痛を治すために腹筋や背筋を勧める人は少なくなってきたんですけどね。もちろんリスクが少ない運動はやったほうがいいんですけど。
昔の腹筋のやり方は足首を固定して上がるやり方や、仰向けに寝て足を上げる腹筋運動です。
こんなんや、(足首を押さえてないと足が浮いちゃう人もやっちゃダメですよ)
こんなやつです。
これらのやり方だと、床に寝た際に腰椎が反った状態になりやすいです。この状態から腹直筋や大腰筋に大きな力が入り、腰椎にかなりの負担が加わり継続的にやれば腰痛や椎間板ヘルニアになるリスクが付きまといます。
ダイエット目的で筋トレし始める人もいますが、腰が痛くなったり膝が痛くなったりして諦める人が多いのはフォームが悪いからです。
今の時代は膝も股関節も曲げた状態で行うのが普通になっています。ですから上体を床に付けずに腰を丸めた状態か、足を椅子なんかに乗せて行うやり方がおすすめです。(家でやる筋トレはいつでもお伝えできるので聞きにきてね)
本来、腰痛というのは身体がマイナスの状態ですから、強い負荷をかけるのはおすすめできないです。
それならウォーキングなんかで血流を上げた方が効果は高いのかもしれません。
腹筋ローラーの方が腰椎伸展しにくいし、腹圧も高くなりやすいのでそちらの方が安全でしょう。これも痛みがあるうちはやらないで欲しいですが…。
やみくもに筋トレすれば効果があるわけではありませんのでご注意ください。痛みがある際にはまずはストレッチから始めるのがおすすめです。