近頃、O脚を改善するセルフケアとして様々な方法がYouTubeやブログで紹介されています。日本人の7割近くがO脚というデータもあるだけに悩んでいる人も多いのだと思います。
しかし、世に出ているO脚改善方法の中には効果が少ない、効果が出にくいセルフケアを紹介しているものもあります。有名YouTuberや芸能人の動画で撮影されたもの=本当に効果がある、という勘違いを起こしやすいです。
今回は、やってはいけないO脚改善方法(セルフケア)を紹介します。
やってはいけないO脚改善方法
O脚の原因は何なのか?を考える
改善方法の前に、なぜO脚になってしまったのかを考える必要があります。一口にO脚と言っても個人差があるのでこれさえやっておけな大丈夫!というものはありません。各々の体に合わせて考える必要があります。
O脚の原因は大きく3つあります。
- 骨盤の傾き
- 股関節のねじれ
- 下腿(膝から下)のねじれ
O脚の原因も色々ありますが、多くは骨盤が前に傾いていること、股関節が大きく内側にねじれていることがあげられます。多くの方々が、膝がくっつかない事に着目して膝をくっつける事ばかりに意識をとらわれがちですが、変形性の膝関節症を引き起こしている場合を覗いて膝に原因はないのです。
つまり、O脚の改善には「骨盤の傾き」「股関節のねじれ」「下腿のねじれ」を改善する必要があります。
悪化する?O脚改善のための間違ったセルフケアその1
世間で紹介されたものの中には上記の「O脚の原因」を悪化させるものが含まれています。その中でもこれはやらない方がいい!というものを紹介します。
内転筋トレーニング
太ももや膝の内側に隙間ができるのは内転筋が弱っているから。という見解がありますが、事実はそうではありません。
股関節は内側ねじれる(内旋する)とO脚は悪化します。試しに立った状態で両足のつま先を内側に向けてみてください。両膝は付かないと思います。この状態で膝を付けようとすると腰が反ってこなければ無理なんです。
結果、股関節が内側にねじれる事はO脚を悪化させてしまうのです。
これを踏まえて、内転筋トレーニングを考えます。
内転筋トレーニングを行うと、太ももの内側の内転筋群が強化されます。
しかし、この内転筋は『内旋』という動きも同時に担っています。
つまり、この内転筋を鍛えるという事は股関節を内側にねじる『内旋』を強める事になり結論としてはO脚を自己にて強める事になるのです。
膝を紐やタオルで縛る
脚をしばる・膝を縛る・寝ている間に縛る・素材を変えて縛る。いろんな方法があります。
個人的には健康面で考えてもこの方法はお勧めできません。
なぜなら、上でも紹介しているようにO脚の原因自体にアプローチが出来ていないばかりか、縛り方を間違える血管や神経を圧迫し、脚の痛みを出したりむくみの原因を作ったりするからです。
また、寝ている間に行うというものもありますが、これは寝返りの事を考えていません。
体循環が悪くなり、翌日の体調不良にも繋がりかねません。
一見簡単に改善できそうですが、何事も簡単に解決できる事はありません。
これ以外にも間違ったセルフケアはある。そうならないように注目すべき点
上記のほかにも間違ったセルフケアを紹介しているものはあります。もちろん、素晴らしい理論で効果が出るであろうセルフケアを紹介しているものも多数あります。
間違わないように注意する点は
- 骨盤の傾き
- 股関節のねじれ
- 下腿(膝から下)のねじれ
に注目してみてください。上記のものに対して2つ、できれば3つアプローチできるものがいいでしょう。ダイエットにもいえることですが、正しい基準を持って、おいそれと世間で流れている情報に流されて自分のO脚を悪化させないよう十分に注意しましょう。